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心つなぎて「滝のツバキ」の句碑

     
  • ジャンル:町の歴史・文化
  • 更新日:2016年5月16日(月曜日) 17時28分
  • コンテンツID:7-379-348581
稲畑汀子句碑

 奥滝の「ちんざん」から加悦椿文化資料館に渡る橋の手前に、京都府指定天然記念物「滝のツバキ」を詠んだ句碑を見ることができます。

  千年の心つなぎて黒椿   汀子

 作者の稲畑汀子氏は高浜虚子の孫にあたる俳人で、日本伝統俳句協会の現会長、俳誌「ホトトギス」の名誉主宰です。
 平成8年、椿文化資料館の開館を記念して開始した「江山文庫俳句大賞」の選者としてこの地を訪れ「滝のツバキ」を詠んだものです。同じ時には次のような句も詠まれています。

  ともかくも千年椿みるまでは 汀子
  千年の椿に結ぶえにしかな  同

 句にあるように、千年椿と愛称されるこの椿の樹齢は、実はよく判りません。一説には500年とも600年とも、1000年とも1200年とも言われていますが、科学的な根拠はありません。
 ところで、皆さんのお宅の庭木の椿やご近所に自生するヤブツバキを見ると、木がマツやヒノキのような勢いでは大きくならないことに気付かれるのではないでしょうか。
 椿は原種・園芸種ともに生長が遅く、その椿の中にあってこれほどの樹高・幹周りのものは非常に稀で、国内有数の長寿の椿であるということで、京都府天然記念物の指定を受けています。
 また「黒椿」とありますが、花弁の色が特に濃いことなどからくる通称で、植物分類学上は原種のヤブツバキです。
 庭木や街路樹、野山に自生のものなど、皆さんの暮らしにも身近なヤブツバキ。それが人智を超えた歳月を重ねて屈指の巨木に育ち、さまざまな時代の人々の心と心、さらには自分自身の心さえもひとつにつなぐ、そんな縁(えにし)をうたっているのではないでしょうか。

与謝野町教育委員会

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