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雲岩公園 甫尺の句碑

     
  • ジャンル:町の歴史・文化
  • 更新日:2015年5月13日(水曜日) 08時25分
  • コンテンツID:7-379-284642
甫尺句碑

与謝野町が誇るつつじと奇岩の名所、岩屋雲岩公園の稲荷堂には、甫尺という江戸時代の宮津俳人の俳句を刻んだ句碑が残っています。

 岩むろに一夜籠らむ霜の声 甫尺
 (いわむろにいちやこもらんしものこえ)

 季語は「霜の声」で冬。しんしんと冷え込む夜半、霜が降りる気配を音がするように感じたものです。
 筆跡の元となった自筆の屏風の記述によれば、甫尺の母親は岩屋村の出身で、亡母の供養をかねて雲岩庵に法華経一部八巻を奉納し、門人や俳友ら16人とともに百韻(ひゃくいん)を連ねたということです。(百韻=五七五の長句と七七の短句を交互に連ねて百句に至る連歌や俳諧の形式のこと)
 文中では頂上の雲岩(くもいわ)の窪地に安置された元禄13年(1700)作の弥勒菩薩坐像について触れており、続けて冒頭の句が記されていることから、「岩むろ(室)に一夜籠らむ」とは、山上で句作に耽る自分たちの姿を、岩の中の弥勒菩薩になぞらえたものではないでしょうか。
【甫尺】(生年不明~1804) 宮津に生まれ同地の紺屋の下絵職人となったのち京都に出て、与謝蕪村と交流のあった俳人三浦樗良(みうらちょら)に俳諧を学びました。俳句だけでなく絵画にもすぐれ、蕪村の影響を思わせる俳画を多く残したことから「丹後蕪村」とも呼ばれました。前述の屏風にも百韻興業の様子が描かれています。
 句碑は昭和初年に岩屋西林寺の文格和尚が屏風中の甫尺の句の写真を引き伸ばして刻んだもので、稲荷堂の縁板を切り欠き、堂に一体化したような形で設置されています。
 
 

与謝野町教育委員会

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